こんにちは、りみです。前にもお話ししたのですが、うちの娘はHSCの傾向があります。HSC(Highly Sensitive Child)5人に1人はいると言われている「とても繊細な子」です。
うちの子も「繊細さんかな?」と思ったら是非チェックしてみてくださいね。
現在高学年の娘は、低学年のころには考えられないほど毎日楽しく学校に通っています。まさに集大成ともいうべき状況です。高学年になった娘がどのように小学校を楽しむようになり、お友達関係を築いていったのか、親としてはどうかかわっていったのかをお伝えしたいと思います。
高学年の友達関係
新しい友達をつくりにくい
これは娘がクラス替え早々に言っていた言葉です
やはり、高学年にもなると大体の子の存在を知っていて、なんとなく性格も知っていて、過去にお友達になれなかった子とは距離がある・・・。そんな状態から始まるクラス替えだったりします。
「はじめまして~」ではなく、「なんとなく知ってる子」「以前同じクラスになったけれど仲良くなれなかった子」とクラスが一緒になったからと急に仲良くなるのは、我が子にはとっても難しいことだったようです。
私は少し顔見知りの方が「あ、何々ちゃんと仲がいいよね?」とか、「ここで〇〇だった子だよね?」と、共通の話題を見つけやすいかな?と思っていたので、はっとしました。娘は「今さら話せない」という鎧をつけてしまうのです。
人見知りで内向的な娘の特徴なのかな
友達の友達は友達ではない
友達の友達はみんな友達じゃないの?と、笑っていいとも!世代の私は思ってしまいますが、例えば学校帰り、いつもAちゃんと待ち合わせて帰っていても、「今日はAちゃんの友達がいたから、私は遠慮した。」と、そうなってしまうのです。
もどかしい限り・・・
もどかしいですが、娘には娘のやり方があると思い、そっとしておきました。高学年はこれから中学に行く準備ということもあり、なるべく自分で解決する力を付けてほしいと考えていました。この先、新しい出会いは何度も訪れるから。
娘がどんどん変わっていった
状況を作って前に出る
これは、娘を見ていて思ったのですが、内向的で人見知りですが、自分の意見も考えもありますし、(当然ですね)、さらにそれを人に伝えたいという思いがちゃんとあるということです。
自分から大声をだしてみんなの注目を浴びることは出来ないけれど、ちゃんと順番がきた上で前に出ていくことはできる、ということです。日直が楽しかったり、先生に指名されて前に出るのは少しワクワクするようでした。
なるほど!
もちろん、HSCのお子さまがこうだとは思いません。これは娘の特徴であり、性格なんだと思います。もしかすると、低学年からの習い事や、後天的な状況がHSCの性質を少し変えていったのかもしれません。
さらに驚いたのは、今まで考えられないほど手を挙げるようになったということです。といっても、授業中の間違えたらどうしようという中での発言の挙手ではなく、何かの係決めだったり、役員だったりと「やりたい」と思うことへの挙手です。本当にびっくりするほどの成長です。
やりたいことをやりたいと言えるように
やりたいことをやりたいと言える。これはもう本当に嬉しい成長でした。「1年生のころからやりたかった」という委員会に立候補したり、クラブ活動や、運動会の種目でやりたいことがあったり、勝ち取るために「演説」をすることもありますが、熱い思いを書いた作文が評価されたりと、状況がどんどんと自分に自信を与えているようでした。
言葉に出さないだけで実は熱い思いがあったんですね
学校、クラス以外でも居場所をつくる
子どもの居場所をいろんなところで作ってあげる。幼稚園のころから中学年ぐらいまで積極的に色々な習い事や集まりに参加したりというのも、何かあったときに逃げ場をつくる意味もありました。
これは私の子育てのとっても中心にあった考えでした
ところが、高学年になると自分のやりたいことがはっきりしてきたからか、知り合いが誰もいなくても「やってみたい」と手を挙げるようになりました。いつもお友達と一緒じゃなければ寂しいと思っている子だとしたら、そうはいかなかったなと思います。
お友達がいないと寂しいと思ったり、友達の好みに寄せたりして・・・(←私です)
そうして、そこで出会ったお友達が自分の力で作り出した「仲間」となっていきました。今はその仲間からの影響を受けたり、安心して自分を出せる環境ができたことで、さらに学校でもクラスでも発揮できてきたのかなと思っています。
楽しい!と言い切る小学校生活
あれだけ、不安でいっぱいで寂しい思いもいっぱいして、言いたいことも言い返すことも出来なかった娘が今は「毎日楽しい~」「休みたくない~」と本当に嬉しそうに登校しています。
今でもクラスの中心にたって何か物申すことはしませんが、クラスの子と仲良くみんなで遊んでいるしその中で上手に自分を出して、自分の意見を言えたりしているようです。
周りの子たちも、高学年になると少し大人になりうまくやっていこう!という気持ちが働くようです。今思えば低学年のうちにやってきたことが、今の状況を作ってきたのかなと思ったりもします。
- 一人でも大丈夫な子になっておくこと(読書や折り紙)
- 話を聞いたこと。愚痴も聞いたこと。そして味方でいたこと
- 習い事やいろいろな集まりで居場所をたくさんつくったこと
- 笑顔でいること(を教えていました)
- 先生に子供の性格等を伝えておくこと
- 低学年のうちはお友達と遊ぶ状況を作ってあげたこと
- 中学年には家にいつでも呼べるようにしたこと
まだまだこの先、お友達関係で悩むことはありと思いますが、その都度子供の話を聞いて「味方であること」を伝えていきたいと思います。
ちなみに、娘は中学生になることを楽しみにしています。お友達も今ならたくさんできる気がする!と自信に満ち溢れており嬉しい限りです。
あらためて・・子供が笑顔でいることが本当に一番幸せだと感じます
中学年(3,4年生)での友達関係
中学年の変化
中学年になると、グループや、親友を作り出すことが多くなってきます。娘はもちろん自らそんな仲間を作るという行動に出れるわけもなく、席が近い子と少しお話ししたり、違うクラスのお友達のところに遊びに行ったり、休み時間をやり過ごしていました。
相変わらず受け身の娘です
3年生でのクラス替えは、コミュニケーション力の強い子がクラスで目立ってきます。その仲間たちというグループが出来上がってしまうと、なかなかそこに入って行くことが難しくなります。が、、まだ中学年。ちょっとした個人のつながりでグッと仲良くなり、友達関係が変わっていくこともありました。
クラス替え当初、特定の友達がいない娘は、低学年の時と同じように班行動で仲良くなったりと受け身ながら自分の居場所を確保していこうと努力しているようでした。
親としては早く仲良しの友達を作ってほしいと願いがちですが、様子を見守っていくことが娘の成長を助けることにつながっていると思います。
しばらくは見守りですね
娘が最初に選んだ遊び方
自分から個人的には話しかけられないけど、仲間を募っている遊びに参加することをしていました。例えば、クラスのほとんどが参加する鬼ごっこや、教室でやるフルーツバスケットなど。先生を交えた遊びだったり、「〇〇やる人ー!」と参加者を募っているような遊びは、入りやすいです。
自然にみんなが一緒に遊び、違和感もなく知り合いが増えて行くやり方です。例えば人見知りすぎて、その遊びが出来たとしても友達が出来ない場合も、休み時間の過ごし方としては楽しいのではないでしょうか。
娘は、こうした遊びを通じて少しずつですが、話しかけてくれる友達が出来始めました。
休み時間の過ごし方を嬉しそうに話してくれるようになりました
本を読む
どうしても、友達作るのとは縁遠くなってしまいがちな「読書」ですが、どうしても誰かと遊べそうもない時間などは本を持っていきました。
図書室に借りに行くでもいいですね
本が大好きな娘は「本の世界に入り込んで、休み時間が一瞬で終わっちゃう」と話していました。気が付いた時には授業開始の号令がかかっていることもあったようです。
友達と楽しく遊ぶ時間もいいですが、こうして本を読んで楽しむこともその子の人生にとっては、豊かな良い時間だと思ったりします。
そんな時は将来を見据えると読書も素敵じゃない!と思えるようになりました
親ができること
友達の悪口を言わない
私が、中学年になったばかりの娘にこのことを強くつたえました。
お友達の悪口は絶対に言わないほうがいいよ
これはもう、当たり前のことですが誰かの悪口を言って仲間になるパターンの友達関係って、その時はつながり強く思えますが、ブーメランです。そのうちに自分にかえってきます。そういうこと言いたい集まりなんですから。悪口を聞かされても、フワッと聞き流してその場を離れた方がいいよ、と伝えていました。下手すると「くるみちゃんが悪口言ってたよ」と責任転嫁されることも考えられます。人の悪口はいじめの始まりです。悪口言い合う仲間はいりません。
いじめっこになってしまうのが一番怖いと思います
先生にHSC気質を伝える
私はその頃ようやく、HSCという気質があることを知り、最初の個人面談の時に、私たち親が心配に思うことや、娘の性格などを含めてHSCという気質をお伝えすることが出来ました。
先生は本当によく聞いてくださり、ホッとしました
3年生の時の担任の先生は、本当に親身になってくださり、娘のこともよく把握し見守ってくださいました。先生にお伝えするというだけで、親の私たちも安心し、その安心感がまた子供に伝わっていくと思っています。個人面談から数日後、娘が「先生が大好き!先生がいるから学校行くのが楽しみ!」と言っていたのですが、最初、友達がなかなか出来なくても、先生が味方なら怖くない!ってそう思えたのかもしれません。
先生に感謝です
そして、その後の経過や感謝を先生にお伝えするのを忘れないようにしていました。これ、とても大事なことだと思っています。
娘の話をきいて、心のメンテナンスを行う
とはいえ、毎日陽気に帰ってくるわけではなく、時にはこの世の終わりのような沈んだ悲壮感漂う顔で帰ってくることもありました。
どうしたの??いったい何があったの??
と、聞きたい衝動をぐっと抑え(これが大変・・)おやつを食べさせながら極力、普段通りに接していきました。溜息交じりにその日の課題やら、習い事やらも溜息交じりにこなしていく娘。
つらいアピールがすごい・・・
ただ、そのタイミングでこちらから聞いても「何でもない」とふて寝してしまいます。ここは、グッと堪えて夜になり子ども自身の心の整理がつくのを待ちます。
こんな日はゆったり夜の時間を過ごすことに決めます。勉強も宿題もやらなくてはいけないこともほどほどに、心のメンテナンスを一番に考えて行動しました。お風呂上りにアロマを焚いて(香りを選ばせたりして)、ベッドの上で女子会(2人)の始まりです。他愛もない話をしばらくしていくと、「実はね・・・」と話し出してくれることがほとんどです。そして、我が子の場合、話し出すと感極まって泣いてしまうのでノートに思いを書いて、見せ合うという方法のおしゃべりをしていました。
娘の言いたかったことが分かり、私もホッとする時間です。慣れてくると?「お手紙交換する?」という言い方でおしゃべりにすぐに入るときもありました。
心の内を吐き出させる方法を見つけたのは良かったです
話した後は、本当にすっきりした顔になっています。ちなみに娘が悩んでいたり、悲しんでいた内容はどれも娘にとっては重要で辛いことですが、大人がきけば解決策も見つけられそうです。二人で「こうしてみよう」とか「こういう風にするといいかもね」と最大限、考え抜くというのも、いい方法だったと思っています。
ただの「愚痴」に関してもたくさんありました。前に私が「友達の悪口は絶対言わない」なんて言ったものだから、私にも言ってはいけないと思っていたみたいでハッとしたこともあります。
そういう風に考えてたんだね、ごめんね。
愚痴を言える家族になる
感受性の塊である娘にとって「人の悪口を言っちゃいけない」というルールは、苦しかったのかもしれません。お友達の中で・・と伝えたつもりでしたが、感受性の塊の娘の捉え方は違ったようでした。
そこで、「愚痴タイム」というか、家族の間ではなんでも言いたいことを言おう!と決めてみました。そして一緒になってその気持ちを共有する!というやり方。そこにお説教も諭もありません。そしたら、娘よりも誰よりも、夫の愚痴があふれてきて、娘と二人で目をあわせて笑ってしまいました。
みんな何かしら溜まっているモノがあるものです・・・
こんなことまで言う?という些細な愚痴まで言い合うと、スッキリして最後には「でもさー、あの人もこう思ってたからこうしたのかもね」など前向きな形で話を終わらせることもできました。
今でも「家族の前なら愚痴言っていいよね?」と話してきます。これはとても大事な時間だなと痛感しています。
友達を自宅に招く
娘から「友達をウチに呼んでいい?」と聞かれました。自分からお友達を呼びたい!と動きだしたこと、友達がすぐにできる子は当たり前のように感じるかもしれませんが、娘にとっては大きな成長でした。
いくつかの条件はありましたが、それはもう二つ返事でOKです。
- 親(私)が居るときは呼んでいいよ
- お友達が保護者に了解をとってからきてね
- 帰宅時間を決めておくこと
- 突然くる場合は、部屋の片づけ(←これ重要)を慌ててするので少し外で遊んでてね(待ってもらうよ)
こんな感じでゲームの話題がでたりして「ウチでやる?」と言いやすくなったようで、その後何度もお友達が来るようになりました。ゲームはテレビにつなげて大画面で盛り上がって楽しそうでした。
親も安心して様子を見守れます
みんなで遊べる企画を考える
色んな企画を考える
そもそも、私自身がアロマインストラクターであることもあり、子供たちを呼びワークショップを開いたりしました。「せっけん作り」「アロマスプレー作り」「クリスマスリース作り」をはじめ、ゲームやお菓子作り、アクセサリ―作りなどです。
休みの日に、大変ではあるけれど、娘のためと思い行動するにはとてもいい時間です。その後の友達関係もとても友好的だったように思います。
自宅で何か企画をすると、声を掛けるきっかけになりました
とにかく子供たちは、工作が大好き!ワクワクしながら嬉しそうに参加してくれました。みんな本当に一生懸命、自分なりの作品を作り、その後、工作とは全く関係ない遊びで盛り上がる・・という感じでした。
友達との交流を持ちたいと願う子にはいいきっかけだったと思います
保護者とも連絡が取り合え、私自身、保護者の方との交流が持てたり、お友達の性格等を少し垣間見たりと、いいことばかりだったなと思っています。
これは、親が先生となって子供たちに開くワークショップという形じゃなくても、もちろん全然オーケーで「みんなで工作パーティーしよう」という企画を立てたり、「みんなでマリオパーティーしよう」だって、なんだって良いと思います。親はそれを見守ったり、手伝ったりする感じで十分です。
何かを企画してあげる、というだけで誘いやすくみんなで遊びやすいという形が生まれると思います。昔、私の担任の先生が色々な企画をしてくれ、他のクラスよりもクラスが盛り上がり、まとまっていた記憶がありますが、まさにそういうことだったのかもしれません。
企画はなんでもオッケー。是非、お試しください
- ゲーム大会しよう
- お菓子作りしよう
- リース作りしよう
- カラオケ大会しよう
- カレンダー作りしよう
- レジンで何か作ろう
- ペン立て作り
- アクセサリー作り
- その他思いついた企画で
参加費はどうしていた?
材料費という形で「200円」「300円」いただいた時もありました。
最初はお金はいただきませんでした。基本あるもの(お菓子のリボンや箱)などを使ってとにかく安く済ませ負担になるようなほどお金を使いません。ただ、保護者の方が材料費など気にされて、かえって高価なお菓子を持ってきてくださったので、材料費だけ頂いて、お土産はいりませんよーと、そういう形になっていった経緯があります。
ゲーム大会の時は、自分で食べたいおやつ持ってきてねーと伝えるときもあるし、みんなでケーキ作ろう!という時は生クリーム代と、上に乗せるフルーツ代を割る形で参加費を貰うこともありました。
状況により、臨機応変ですね
まとめ
だんだん周りが見え始め、他社との比較や仲間を意識する年齢に入ります。トラブルもつきものですが、中学年は理解力もあり、共同作業を通じて会話を深めていくことが出来るようなっていきました。
そうはいっても、巻き込まれるトラブルを最小限にするために、楽しい小学校生活を送るために親の私たちも引き続き、見守り時には手を差し伸べることが大事だと実感しています。
- 悪口で集うような仲間には入らないと決める(教える)
- クラスの大勢がやっている遊びに参加する(ついていく)
- 先生に子供の気質や心配事などを伝えておく
- 先生を味方だと思わせる
- ストレスが多くなってくる年ごろ。とにかく話しやすい親子関係を築く
- 家族の中では愚痴も大歓迎とする
- みんなでできることを企画していく
- 休み時間ひとりでつらいなら、堂々と本を読む(それは将来の宝になる)
- 成長段階で、辛いこともあるが、何とかなる!
きっと大丈夫
わが子も、お友達関係では本当に消極的で、自分からは声がかけられないということもあります。娘が過去に同じクラスだった子に声をかけようと寄っていくと「え?なに???」と冷たい視線を受けたことがあったと愚痴大会(家族)で言っていました。ただ、その冷たい視線のその子にそこまでの悪気があったわけではなく、工作パーティーを企画すると、真っ先に参加して娘とも普通に接している様子を私もみてきました。ちょっとの誤解でしりごみしてしまい、そこから沈んでしまうよりも、むしろその子を誘って解決する方法を取るのが本当に良かったです。
これは、大人でもそうですよね。あの人苦手と思ってしまったら、相手にもそれが伝わり、もう何だかいつの間にか険悪な雰囲気に・・・(そこまでの何かがあったわけじゃないのに)そんな経験ありませんか。(私だけかな?)
みなさんのお子さんが、素敵なお友達関係が築けますように。できるだけのサポートを私たち親もしていきたいですね。