ユーミンが描く世界は、そこに描かれる強くてかっこいい女性たちや、色彩豊かな曲の世界観がとても魅力です。自分の日常に投影してみたり、力をもらったりします。
私の主観的な解釈ではありますが、ファンではない方もユーミンの曲を聴いてみたいと思っていただくきっかけや、世界観を感じてもらえたら嬉しいです。きっとあなたの心のビタミンになっていくと信じています。
躓いたり、悩んだりしている女性たちが少しでも前向きに上機嫌に人生を楽しんでいけますように。
彼を見返してみせる
DESTINY(前半)
ホコリだらけの車に指で書いた
True love, my true love
本当に愛していたんだと
あなたは気にもとめずに走り出した
True love, my true love
誰かが待ってたから
冷たくされて いつかは
みかえすつもりだった
それからどんな人にも
心をゆるせず
今日わかった また会う日が
生きがいの 悲しいDistiny
<引用> 「DESTINY」曲・詩 松任谷由実
別れ話のあとでしょうか。「気にもとめずに走り出した」と、彼が心変わりをしている様子が伝わってきます。
新しい彼女がいることを悟っている状況で、「見返してやるんだ」と自分を鼓舞しているようにも思えます。
裏切られた気持ちは、心の傷となってしまい、他の男の人に心をゆるすことができません。つらくて、悲しい思いをしていますが、彼を見返してやるんだ!という思いは自分を「かわいそうな子」にしないプライドを感じます。
彼に「後悔」させることだけに今を精一杯生きている「運命(Distiny)」
DESTINY(後半)
緑のクウぺが停まる 雲を映し
Sure love, my true love
昔より遊んでるみたい
みがいた窓をおろして口笛ふく
Sure love, my true love
傷あとも知らないで
冷たくされて いつかは
みかえすつもりだった
それからどこへ行くにも
着かざってたのに
どうしてなの 今日にかぎって
安いサンダルをはいてた
(今日わかった)空しいこと
むすばれぬ 悲しいDistiny
<引用> 「DESTINY」曲・詩 松任谷由実
偶然とは、なんて悲しいのでしょう。磨かれた車に雲が映るほどに晴れた空の下で彼に声をかけられます。
どんな時にも彼に会うかも知れないと思って着飾っていたのに、「今日に限って安いサンダルを履いてた」なんて、残酷すぎます。
安いサンダル・・ということはつまりお化粧も髪型も洋服もすべて気を抜いていたということです。さらに、久しぶりに会うキラキラとした彼の姿と磨かれた車が、自分との対比で余計に悔しく、悔しく、切なくなります。
ですが、ここでふと我に返る様子が伝わってくる最後の歌詞「今日わかった 空しいこと むすばれぬ 悲しいDistiny」
私の人生が前を向きました。
安いサンダルこそがDistiny
これは王道中の恋愛ソングです。「安いサンダルをはいてた」の歌詞はあまりにも有名ですね。ですが、ここに出てくる女性が、なぜ安いサンダルをはいていたのか、気のゆるみでしょうか。あれだけ気を付けてきれいな私を見せつけて後悔させようとしていたのに。
安いサンダルこそがDistiny。
別れた最初の頃の見返してやるという思いと、今現在の心境が徐々に変わってきていたのではないのかなと想像します。
見返すためにやってきた着かざることが、彼への執着と比例しているからこそ、普段着まま彼に会ってしまった気がします。この時すでに傷心のつらさは、穏やかになりつつあったんだと思います。
ユーミンの曲に多いのですが、失恋ソングでも悲壮感が感じられません。この曲はその代表とも思えるような曲。
この彼女も、悲しみや悔しさはとっても伝わってきますが、必ず前を向いている。自分自身で「こんな考えは空しい」と悟っているのが、何よりもの証だと思うのです。
彼と別れて辛い、苦しい、見返してやりたいという思いを「自分磨き」という選択をするのは、大いにアリだと思います。
「見返してやるっ」て思っていいじゃないですか。それは自分を大切にすることにつながるんだから。
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