こんにちは。りみです。うちのくるみさんですが、HSC気味で、繊細な女の子です。娘は幼稚園の年中さんから小学校2年生までの4年間、ピアノを習っていました。成果はというと、毎日30分程度の練習、4年間で初中級といったところでしょうか。
➡「やって良かった習い事」の中にもピアノは入っていたのですが、「やらなくても良かった習い事」の私の中のリストにも堂々入賞しております。
娘がピアノを始めたきっかけ
きっかけはドレス
「ドレスが着たい!舞台に立ってみたい!」のような感じでした。
私と一緒・・・遺伝子ってすごい
さて、私もピアノを習っていましたが過去の記事でも書いたように、私にとってはピアノで自己肯定感があがることはありませんでした。ですが、昨今の「ピアノをすると頭が良くなる」的なピアノがもたらすメリットを目にするたびに「わが子に少しでもいい習い事を」と欲が出てしまったのも事実です。
たまたま誘われた近所のお教室に見学(体験レッスン)をして、娘はお教室に飾られた発表会の写真を見てトキメイておりました。
4年間で得た実力
最初のころは、楽しくポロンポロンと練習もして、先生にも褒められて・・何よりも発表会が大好きでそれなりに、順調にピアノ生活を楽しんでいました。私のように天才的な友達は周りにいなかったので(➡私がピアノをやめるまで(1)~自己肯定感は育まれなかった~)、みんなが同じように練習すればそれなりに上達するという状態でした。
バイエル、バーナム、ハノン、ツェルニー、ブルグミューラーと進んでいきました。その間にバスティンや、ピアノピースを発表会用に取り入れたりして、最終的には「ソナチネ5番全章」というレベルです。
初中級・・という程度でしょうか。そんなに早くはないけれど、まずまず順調な仕上がりだと思います。よく頑張っていました。
その間、ずっとずっと楽しんで弾けていれば、このまま続けていくつもりでした。だって発表会の嬉しそうに輝いている充実感に満ちた姿は、特別なものがあります。
娘がピアノの教室をやめた
ピアノを練習したくない
やめた理由は、練習したくない。これにつきると思います。
ピアノの練習がとっても嫌そうでした
初めのうちはルンルンしながらピアノの前に座り、楽しく練習していました。ところが徐々に課題が難しくなっていくとなかなか思うようにいかない、練習の方法が分からなくなったようです。
ピアノの練習からの解放
練習したくない、やらない娘を見て、私もここは何とかしないとと、ご褒美シールや、練習をしたくなるような工夫を色々やって続けていきました。
そして、自分でやりたいと思わなければ意味がないと思い、普段の練習は娘の自由にさせていくこともしました。
ただ、発表会が近づくとそうはいきません。ステージに立つ娘が辛い思いをしないよう(←過保護・・・)私はとなりに座り、練習に付き合いました。娘も頑張って1小節ずつゆっくりとでも仕上げていき、無事にステージに立って達成感を味わっていました。そして、最後の発表会が終わった後にやめることを決めました。
ここで力が尽きました・・・
娘のきもち
発表会が終わった後、娘に聞いてみました。
ピアノはこれからも練習していかれるかな
娘はHSC寄りです。私や環境に気を遣うため(ママや先生をがっかりさせる?)聞き方もストレートではなく、自分で考えられるように導いてあげる必要があります。
ピアノは今やめても大人になってもいつからでもできるよ
「ゆっくりでも続けてもいいし、やめたければひとまずやめてみるのもいいよ」など。気を遣い過ぎる娘に、言いやすい配慮をして聞いてみます。
娘は、「うん・・・ちょっとやめたいなと思ってる」と自分の気持ちを話してくれました。「練習がつらい、苦しくなる」と。まぁ、想定通りです。これは私にも責任があるように思って(発表会前の練習はかなり厳しかったのを自覚しています・・・)謝りました。
ママが練習厳しくて、嫌いにさせちゃったかもね。ごめんね。
娘は泣いて(ごめん…泣かせちゃった)「そんなことないよ~・・」と言っていましたが、その後二人で「またやりたい!って思った時に始めればいいね」と笑顔で話し合って決めました。
その晩の娘の清々しい顔をはっきり覚えています
あれから4年・・・・娘の本心
先日、娘の志望校の話などをしているときに、ふとピアノの話題になりました。
「私あの頃、なんでピアノの練習しなくなったかっていうとー、私が悪いんだけどね。自業自得なんだけど(←四字熟語!)練習中、ママが怖くなるんだよねぇ、もちろん私がやらないからなんだけどー、実を言うとそうだったんだよね」と突然言い始めました。
えーーー!なに!?今??
まぁ、頼もしく育ってくれています。絶対に私に言いたかったんでしょうね。やっぱり私が原因だったんだと思います。確かに怖かったですから(反省)
音楽は、本当はもっと楽しくやりたくてやるものだと思いました(普通の人は)、無理に「ピアノの効果」の情報に踊らされて、苦痛な時間を子供と共有する必要はないと改めて実感した出来事でした。
もし、ピアノの練習しないわが子で悩んでいたら、あなたのお子さまが本当にピアノを続ける必要があるのか、考えるきっかけになれば嬉しいです。